ループする曲を作りたいのだけれど、どうやってコード進行を組み立てたらいいのかわからない…
この記事では、こんな悩みを解決します。
最初に結論を言うと、下記です。
「ドミナント」を意識してコードを組み立てる
こちらについて、この記事では解説していきます。
他にも繰り返しコード進行の作り方はいろいろありますが、
ここではあまり多くは紹介しません。
1つ1つ確実に理解していきましょう。
また、この記事は「ダイヤトニックコード」を理解している人向けです。
わからない方は「ダイヤトニックコードとは」などでググってみましょう😌
それではどうぞ。
【初心者必見】米津玄師の曲から繰り返し(ループ)進行の作り方を学ぼう
では参考曲を用意して、解説します。
参考曲:打ち上げ花火/米津玄師 feat DAOKO
この曲の楽曲情報は下記です。
・キー:E♭m
・BPM:96
この曲はほとんどの場所で、下記のコード進行のループをしています。
(違う部も一部ありますがここでは省略)
ループコード進行:C♭M7→D♭→E♭m→G♭
ディグリーネーム:VIb→VIb→VIb→VIb
原曲を聞けばなおさらわかると思いますが、
ずっと4つのコードを繰り返しています。
なぜ永遠とループできるのか?
それは冒頭で言った「ドミナントモーション」という魔法の技を使っているからです。
では、どこがドミナントモーションか探してみてください。
、、、
、、、
どこだよ!!って思った方。
大丈夫です。まったり解説します。
答えはコード進行の最後と最初の「G♭→C♭M7」へ移動する所です。
以上です。
とはしませんから安心してください。
ドミナントモーションはざっくり言うと、下記です。
ドミナント(不穏・緊張感のある音)からトニック(安定・調和している音)へ移動する動き
もっと簡潔にすると、下記です。
V(ドミナント)→I(トニック)のコード進行
音楽も人間と同じで、崖っぷちの緊張状態(ドミナント)のままでは消耗します。
いつかはおうちのふかふかベッドという安定・安心したにところ(トニック)へ帰りたい。
ここでお分かりだと思いますが、
ループ進行は、この性質を利用しているだけなのです。
いつかはおうちのふかふかベッドという安定・安心したにところへ帰りたい。
たったこれだけの話なのです。
つまり「G♭→C♭M7」が「V(ドミナント)→I(トニック)」のコード進行をしているから
ループができていると言うわけです。
しかし、ここまで読んだ方で下記の疑問が生じるはずです。
キーがE♭mならば、V→Iのドミナントモーションは「A♭7→E♭m」になるはずじゃないか!!!
そうです。まさにその通り。
しかしですが、よく考えてみてください。
このコード進行の一番最初のコードは「C♭M7(♭VI)」ですよね。
ここ(C♭M7)に帰って来られなくては、
上記で言ったループ進行は成立しません。
ここで、ちゃんとC♭M7という家に帰って来れるようにロードマップを作る必要があります。
その上で米津さんは下記のようなロードマップの指針を作りました。
「一時的転調を発生させて、家(C♭M7)に帰らせる」
要するに、ロードマップの動きををまとめるとこんな感じ。
②そうなるとドミナントモーション(V→I)は「G♭→C♭M7」なる。
(ダイヤトニックコード理論です。冒頭でググった部分のお話です😌)
③これでC♭M7(家)に帰って来れる。
④ループ進行完成😌
さすがの米津玄師ですね。
まとめると
・繰り返しのループ進行を作る1つの手段としてドミナントモーションを取り入れる
・ドミナントモーションする際は必ず家(最初のコード)に帰らせるように作る
・作り方の1つとして、一時的転調を利用してみる
以上になります。
この記事を読んであなたの悩みが少しでも解決されたら嬉しみです。
この記事以外にもたくさん役に立つTipsを紹介していますので、よかったらご覧くださいませm(_ _)m
それでは良い人生を!