こんにちは、Akiです。
この記事では、大人気アニソン「残酷な天使のテーゼ」からコード進行を
学んでいきたいと思います!
「他人の曲からコード進行を学ぼう」シリーズも今回で4回目です。
過去記事はこちら↓
今回は下記2点が学べると思います。
①コード進行(ディグリーで記載)
・3717 6731 25進行
・651 4773進行
・1473進行(循環進行)
②コード進行の組み立て技
・サビは徹底的に繰り返す技
それではみていきましょう。
楽曲基礎情報
コード進行に入る前に、
キーとダイアトニックコードの確認です。
・Key:CMinor
・ダイアトニックコード:C Minorキー
ナチュラルマイナースケールのダイアトニック・コード対応表を作成してみました。
練習にご活用頂けたらと思います。
今回はKey=Cmなので、ダイヤトニックコードはこちらですね。
Im/Im7 | IIm♭5 /IIm7♭5 | ♭III / ♭IIImaj7 | IVm / IVm7 | Vm / Vm7 | ♭VI / ♭VImaj7 | ♭VII / ♭VII7 |
Cm7 | Dm7♭5 | E♭maj7 | Fm7 | Gm7 | A♭maj7 | B♭7 |
それでは曲を見ていきます。
①コード進行(ディグリーで記載)
ここでは、ポイントとなるコード進行をざっと記載します。
Aメロ
下記を2回繰り返します。
1〜4小節目
|E♭| B♭|Cm B♭|
|♭III| ♭VII|Im ♭VII|(3717進行)
5〜8小節目
|A♭△7|B♭sus4 B♭|E♭sus4 Cm7|
|♭VI△7|♭VIIsus4 ♭VII|♭IIIsus4 Im7|(6771進行)
9〜10小節目
|Dm7|F(onG) G|
|IIm7|V7sus4 V|(25進行)
ポイント①:フレーズの末尾で短調に戻す技
AメロはC Minorの平行調であるE ♭Majorのテイストを持っています。
平行調は基本的に同じ音を使用しているので、
長調と短調とで簡単に行き来しやすいのですが、ここで面白いのはフレーズの最後に
C Minorの II →V(Dm7→Gsus4 →Gのところ)を持って来ていること。
最後を短調で締めることにより、
ピリッとした雰囲気を生み出しているなと思います。
Bメロ
1〜4小節目
|A♭△7| Gm Cm| Fm7 B♭ 7|B♭m7 E♭7|
|♭VI△7| Vm Im | IVm7 ♭VII7| ♭VIIm7 ♭III |(651473進行)
5〜8小節目
|A♭△7| Gm Cm| Dm7(♭5) G|
|♭VI△7| Vm Im | IIm7(♭5) V| (651 25進行)
9〜10小節目
|Dm7|F(onG) G|
|IIm7|V7sus4 V|(25進行)
サビ
「1473進行」という短調と長調を繰り返すマイナーキーでよく見る王道進行です。
前回取り上げたサカナクションの「新宝島」の
イントロ・Aメロ・Bメロもこちらの進行ですね。
1〜4小節目
|Cm Fm| B♭ E♭|×2
|Im IVm |♭VIIm ♭III|(1473進行)
5〜8小節目
|Cm Fm| B♭ E♭|
|Im IVm |♭VIIm ♭III|(1471進行)
|Cm Fm| B♭ Fm|
|Im IVm |♭VIIm Im|(1471進行)
9〜12小節目
|Cm Fm| B♭ E♭|
|Im IVm |♭VIIm ♭III|(1471進行)
|Cm Fm| B♭ Gm B♭ Cm|
|Im IVm |♭VII Vm ♭VII Im|(147561進行)
ポイント②:徹底的に繰り返す技
AメロやBメロで繰り広げられる多彩なコード進行は、
すべてサビでの徹底的なリピートを印象付けるため。
この進行(1473)は定番中の定番進行です。
短調に平行調のV→Iが紛れ込むことにより、
明るくなったり暗くなったりと表情豊かな流れを作り出すことができます。
4回目のリピートでE♭ではなくCmを用いていますが、
リピートパターンの終わりをImであるCmにすることで、強い終止感を出すことができます
(同様の展開を小したのが5、6回目のリピートと考えていい)
以上になります。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
名曲にはやはり隠れた仕掛けが結構あるので、
いろんな曲のコード進行に触れて自分の作曲の幅を広げていきましょう!
他の記事でもいろいろなものを紹介していますので、
ぜひご覧くださいませ!
それでは良いクリエイターライフを!