クリエイティブ制作&Web集客支援のご相談はこちら

【コード解説あり】Character/ACA音の楽曲分析



こんにちは🐈

フリーランス映像・音楽クリエイターのAkiです。

この記事では、最近話題の映画「キャラクター」の主題歌である
ACA音さん、rin音さん、Yaffleさんが製作した「Character」という楽曲についての
解説していきたいと思います。



下記のような方には結構参考になるかなと思います。

[word_balloon id=”mystery_men” size=”M” position=”L” radius=”true” name=”” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”][/word_balloon]
  • Characterのオケ音源を自分で製作してみたい
  • Characterのコード進行が知りたい
  • 楽曲内でどんな音・楽器が使用されているのか知りたい
  • 楽曲がどんな仕組みでできているの知りたい



以下の順番で解説していきます。

  1. 楽曲の概要紹介(曲の紹介)
  2. 基本情報紹介(BPM,キー,ダイアトニックコード等,使用楽器紹介)
  3. 楽曲構成紹介
  4. コード進行解説



ぜひ最後まで見てみてくださいね。

それでは本編をみていきましょう。




【コード解説あり】Character/ACA音の楽曲分析


目次

楽曲の概要紹介(曲の紹介)



まず楽曲のクレジットは以下です。

「Character」

アーティスト名:ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) × Rin音 Prod by Yaffle
作詞:ACAね, Rin音
作曲:Yaffle, ACAね, Rin音



また以下に楽曲の簡単な紹介をしておきます。

映画と同タイトルの主題歌「Character」は、『映画 えんとつ町のプペル』ほか映画の音楽制作や、藤井風など名立たるアーティストへの楽曲提供で知られ、映画の劇伴(サウンドトラック)も担当したYaffle(小島裕規)が手掛け、YouTubeの総再生回数が4億回を誇る音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」の作詞・作曲・ボーカル、ACAねと、18 歳からそのキャリアをスタートさせ若者に絶大な人気を誇り、昨年の『第62回輝く!日本レコード大賞』にて「新人賞」を受賞したラッパー・Rin音による本作限定のコラボ楽曲。



私自身は正直「ずっと真夜中でいいのに」の「ACAね」さんしか存じ上げておりませんでした。
どんなもんかなと聞いてみたらどえらいこと。

3人の個性がうまく混じり合い且つ、
映画の世界に楽曲がしっかり作り込まれていて鳥肌ものでした。

簡単に僕のこの楽曲の押しポイントを以下に記載します。

  • トラップやhiphopのトラックに乗るACAねさんの透明感のある歌声
  • rin音さんのめちゃくちゃかっこいいラップ
  • 曲の緩急がしっかりしていて飽きがこない
  • 紐解くと実は楽曲がシンプルな構成だが、そう感じさせない楽曲の音選び・構成

以上になります。

概要紹介はこれくらいにして、
次の項目から具体的な製作に役立つ内容を記載していきます。



基本情報紹介



以下に基本情報をまとめていきます。

key


Fメジャー

BPM


110

ダイアトニックコード(Fメジャーキー)


FM7 Gm7 Sm7 B♭M7 C7 Dm7 Em7♭5

使用楽器紹介



私は以下13個の音で製作しました。
私の制作した音源はこちらで視聴できます。


ドラム

  • 歪んだドラム
  • hiphop味のあるドラム
  • 生ドラム

パーカッション

  • リバーブが効いた小太鼓

ベース

  • シンセベース
  • サブベース

シンセサイザー

  • パッド
  • リバーブが効いたリード
  • ストリングス

FX

  • Riser
  • Boom
  • リバースシンバル
  • 声ネタ



大体これくらいの音があれば、
この楽曲のオケをしっかり再現することができるでしょう。

それでは次の項目へ行きます。

楽曲構成紹介




この「Character」という楽曲は、以下13のセクションに分けることができます。

  1. イントロ1
  2. イントロ2
  3. Aメロ
  4. Bメロ
  5. サビ
  6. 間奏
  7. 2番Aメロ
  8. 2番Bメロ
  9. 2番サビ
  10. Cメロ
  11. 間奏
  12. ラスサビ
  13. アウトロ



では次にそれぞれのコード進行をみて行きましょう。


コード進行



それぞれのセクションごとに紹介&解説します。

イントロ1(0:00~0:08)



キーポイント

  • コードはなし
  • Fx系の音と歪んだドラムの音作りが大事
  • あと適当にラジオっぽいガヤガヤした声ネタなどを入れると効果的

イントロ2(0:09~0:16)



コード進行

| Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 
| C Dm Am A# F Gm F | (5634121進行)

トニックコード(C)からドミナントコード(Dm)へ移動し、
またドミナントコード(Dm)からトニックコード(C)へ戻るコードワークの典型ですね。

安定(トニック)して緊張(ドミナント)を繰り返す緩急のあるコード進行ですね。

その後は特にイレギュラーなコードはなく、
最後の小節でダイアトニックコードを登って下るコードワークです。



その他キーポイント

  • ベースの音作り

ここはとにかくベースの音作りを徹底的に作り込みましょう。
ここでのベースは倍音がかなり加わった歪んだファズっぽいシンセベースの音になります。


Aメロ(0:17~0:52)



コード進行

| Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 

| C Dm Am A# F Gm F | (5634121進行)

| Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 

| C Dm Am A# F Gm F | (5634121進行)



基本的に上記イントロ2とコード進行は同じです。
Dm C Dmのコード進行の繰り返しが長くなっただけです。

その他キーポイント

  • ハイハットの刻みをしっかり取り込もう


ここはボーカルがラップをしているとてもヒップホップ色が強いセクションです。
そこで大事になるのが、ドラムのリズム。

特にハイハットの細かい刻みをしっかり作り込むことで、
よりしっかりとしたオケになり楽曲のクオリティも向上します。

またこのビートをしっかり作ることで、ボーカルさんもノリやすくなり、
歌も歌いやすくなるでしょう。


Bメロ(0:17~1:09)



コード進行

| A# Gm Dm C | (4265進行) 
| A# Gm Dm C | (4265進行)



以下のループコードワークですね。

サブドミナントコード(A#,Gm)→トニックコード(Dm)→ドミナントコード(C)



どんなジャンルの楽曲にも言えることですが、
Bメロはサブドミナントコード(2度と4度)からは始まることが多いです。

それはイントロやAメロは最初の音がトニックコード(1度,3度,6度)で始まることが多いからです。
構成、つまり曲の流れというのはある程度決まっています。

特に邦楽の楽曲は以下の流れの楽曲がとても多いです。

  1. イントロ
  2. Aメロ
  3. Bメロ
  4. サビ
  5. Aメロ(2番)
  6. Bメロ(2番)
  7. サビ(2番)
  8. 間奏
  9. Cメロ
  10. ラスサビ
  11. アウトロ



これは楽曲の「起承転結」を作りやすいからですね。

本や映画と同じく音楽も物語があります。
Bメロは結構な頻度で、何かの転換点となります。


イントロやAメロの展開とはちょっと違った雰囲気にすることで、
以下のような演出を作ることができるからですね。

  • サビへの高揚感を高める
  • Aメロまでの淡々とした流れを一変させる



そんな時に、おすすめなのが、
最初の一発目のコードの音を変えることです。

是非参考にしてみてください。

その他キーポイント

  • 音はとにかくシンプルに
  • サビへのドラムフィルの音作り



私は上記2点を意識して作っています。

ここは伸びやかなボーカルをしっかり聴かせたい部分です。
ですので、オケの音はシンプルなシンセパッドのコード音くらいにしておきましょう。



またサビへいく際のドラムフィルについてですが、
こちらはしっかりと音をパンフリさせて且つしっかり聴かせましょう。

ここがしっかりできていないとサビへの高揚感が少し出にくくなります。
タムの音にリバーブをかけたり、少しディストーションなどのエフェクトを加えりしてみると
効果的でしょう。


サビ(1:10~1:26)

コード進行

| A# Dm C Am | (4653進行) | A# Dm C Am | (4653進行)



よくある4156進行を代理コードに変更している感じですね。
シンプルです。

間奏(1:27~1:35)



コード進行

| Dm | C Dm | C Dm | (65進行) | C Dm Am A# F Gm F | (5634121進行)

*イントロ2と同じなので省略します。


2番Aメロ(1:36~2:10)



コード進行

| Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | (65進行)
| C Dm Am A# F Gm F | (5634121進行)

| Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 
| C Dm Am A# F Gm F | (56534121進行)

| Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 
| C Am A# F Gm F | (534121進行)

| Dm | C Dm | C Dm | (65進行)
| C Am A# F Gm F | (534121進行)


基本的には1番のAメロと流れは同じです。
変わっている部分としては以下くらいかなと思います。

  • コード進行のループが4回になっている
  • 3回目と4回目のループ進行の際は、 56534121進行でなく534121進行になる

2番Bメロ(2:11~2:27)



コード進行

| A# Gm Dm C | (4265進行) | A# Gm Dm C | (4265進行)

*1番Bメロと同じなので省略します。




2番サビ(2:28~2:45)



コード進行

| A# Dm C Am | (4653進行) | A# Dm C Am | (4653進行)

*1番サビと同じなので省略します。




Cメロ(2:45~3:20)



コード進行

| Gm F | (21進行) 
| Gm F | (21進行) 
| Gm F | (21進行) 
| Gm F | (21進行)
| Gm C Dm | (256進行)


サブドミナント(Gm)→トニック(F)のループです。
最後の部分はお馴染みの2→5→1進行の1を代理コードであるDmにしたパターンですね。

間奏(3:20~3:46)



コード進行

| A# Gm Dm C | (4265進行)
| A# Gm Dm C | (4265進行) 
| A# Gm Dm C | (4265進行) 
| A# Gm Dm C | (4265進行)


*1番Bメロと同じなので省略します。


ラスサビ(3:47~4:21)



コード進行

| A# Dm C Am | (4653進行) | A# Dm C Am | (4653進行)


*1番サビと同じなので省略します。



アウトロ(4:22~4:41)



コード進行

| Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 

| C Dm Am A# F Gm F | (634121進行)

| Dm | C Dm | C Dm | (65進行) 

| C Dm Am A# F Gm F | (5634121進行)



イントロ2より長さが倍になったくらいで、基本的にイントロ2と全く同じです。



以上になります。お疲れ様でした!

この記事を見た方の一参考になれれば幸いです🐈

それでは!

Aki
Creative Director / Media Planner
運営者のAkiです。

キャリア↓
IT企業でUI/UX・システム開発→大手音楽会社でデジタルメディア運用&クリエイティブ活動

趣味:音楽制作 / 旅行など
運営メディア:複数経験あり
詳しくはこちらをどうぞ↓
https://akinobrog.com/profile/

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share
  • URLをコピーしました!
目次