こんにちは、Akiです。
この記事では、スキマスイッチさんの名曲「奏(かなで)」から
コード進行の組み立て方を学んでいける内容になっています。
作曲でコード進行に悩んでる方、もっと深くコード進行を理解したい方は
ぜひ最後まで見ていっていただければです😌
今回のポイントは下記2点。
・Iをうまく引き立たせる技
この「他人の曲からコード進行を学ぼう」はシリーズ化しており、今回で5回目です。
ぜひ過去記事と合わせてどうぞ☺️
それでは見ていきましょう。
はじめに
まずはじめに楽曲情報を記載します。
ダイアトニックコードがわからない方は、「ダイアトニックコードとは」でググりましょう😌
Key:B♭メジャー
メジャーキーのダイアトニックコードはこちら↓
今回はB♭メジャーなのでこちらのコードですね。
(今回はほとんどダイアトニックコードのみで曲が構成されています)
それではコード進行を見ていきましょう。
コード進行(ディグリーも記載)
基本的にコードをまんま覚えるのではなく、ディグリーを覚えるようにしましょう。
理由は下記記事にて簡単に解説しています。(ご参考までに)
Intro
|E♭|E♭△7(on D)|Cm7 F7sus4 F7| ×3
|IV| IV△7|IIm7 V7sus4 V7|(4425進行)
Aメロ
|B♭ E♭△7| Dm7 Gm|
| I IV△7 | IIIm7 VIm|(1436進行)
|E♭△7 B♭(on D)|Cm7 F7sus4 F7|
| IV△7 I | IIm7 V7sus4 V7 |(4125進行)
ポイント①:IIIm7のいろんな使い方
IIIm7は通常、トニックであるIの代理コードとして扱われるコードですが、
他にもいろんな使い方があります。
下記2点です。
②IIIm7が「IV→III→II」のように経過的に使われる使い方
①Iの代理としてIVやVの後に置かれ、VIm7やIVへと進む使い方
こんな感じの使われ方ですね。
また余談ですが、IIIm7をIII7へと変える事もできます。
理由は、次のGm(VIm)のセカンダリードミナントがD7(III7)だからですね。
セカンダリードミナントはそのコード(今回だとGm)の5度上の7コードの事です。
詳しく知りたい・わからない方は「セカンダリードミナント 理論」でググって見ましょう😌
②IIIm7が「IV→III→II」のように経過的に使われる使い方
今回だとサビの最後で使われています。下記の部分ですね。
この経過的に使うIIIm7はとても哀愁漂うコード進行になるのでおすすめです。
Bメロ
|B♭ E♭△7| Dm7 Gm|
| I IV△7 | IIIm7 VIm|(1436進行)
|E♭△7 B♭(on D)|Cm Dsus4 D|
| IV△7 I |IIm IIIsus4 III7 |(4123進行)
サビ
| E♭△7 | Dm7 Gm|
| IV△7 | IIIm7 VIm|(1 36進行)
|E♭△7 D7|Gm B♭(on F)|
| IV△7 III7 | VIm V/I | (4361進行)
| E♭△7 F7(on E♭) | D7 Gm|
| IV△7 V7 | III7 VIm|(4536進行)
| IV△7 III7 | VIm V/I | (4361進行)
| B♭ | B♭sus4 B♭|
| I | Isus4 I | (1 11進行)
ポイント② Iをあえて使わない技
サビを見ていると、なかなかキーである(主音である)B♭(I)が出てきませんね。
これはサビの後にIがやっと出てくる事で、大きな安心感を演出するテクニックです。
ぜひオリジナルの楽曲に取り入れてみてはどうでしょうか?
以上になります。
終わりに
お疲れ様でした!
コード進行はとても難しく感じてしまうかもですが、
1つ1つ理解して行けばしっかり後で応用ができるようになるので、
コツコツ積み上げていきましょう!
それでは良いクリエイターライフを!